STAFF Report

AMG 300E 3.2 (W124) ワンオフ製作STORY

宮城県 M様
当社WEBサイトをご覧になってご来社くださいました。
「先のワンオフと同じやつできますか?」
とおっしゃいましたが、ご要望をうかがった上で、やはり構造を変えて製作いたしました。

W124-05
出来上がりの様子(センター)です。

W124-05
マフラーカッターは、AMGの本物のテールを流用しました。
※残念ながら現車についていたものは劣化による損傷が激しく、当社にあったAMGマフラーからテールだけ流用しました

W124-05
センター~リアの配管を2本としたことで、外見上は、より純正に近い構造となりました。

車両装着イメージ

お客様のご希望は

  • 高速クルージングで、迫力あるサウンドが楽しめること
  • ピークパワーが確実にアップしていること
  • 中・高回転域の走行性能重視
  • 全体的に「マフラーが換わった」と実感できるサウンド
  • 静かにしなければならないときに、何とかなるもの

とのことでした。
前回同様の作り方をしてしまうと、どうしても低・中速度域でのレスポンス重視でそこそこ静かなマフラーになってしまうため、今回はセンター~リアの繋ぎを2本にしタイコ内部のパイピング構造も見直してやることで全体的に排気流量を増やし、ピークパワーの向上に努めました。
そのなかでセンター~リアのつなぎのパイプを必要以上に太くせず、レスポンスを失わないようにしております。
音量に関しては全体的な音質のバランスを考え、センターマフラーの段階では音を大きく膨らまし、リアピースのいわゆるメイン太鼓の部分で音を絞り込むことによってアイドリング時のある程度の静音性を確保。タイコ内部はどちらもストレート構造で作られておりますので、踏み込んだときには迫力の大サウンドが楽しめる作りになっております。

はるばる遠方からお越しくださいまして、誠に有難うございました。
発売終了から早10年以上の月日が過ぎた車種でありながら、未だに根強いファンが大勢いらっしゃるW124。
「メルセデスらしさ」が前面に押し出された、いまでもかっこよさを十分に感じられるデザイン。高度なボディー剛性など、長所をあげればきりが無い車両ではありますが、これからも大切に残して行きたい「名車」のひとつだなとつくづく実感できるお車でした。

サウンド動画

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